学部生が研究成果を出すためにはどうしたら良いのか


学部生が研究成果を出すためにはどうしたら良いのかについて説明します(主観).

その1.早期配属を希望する

私が所属する学科は4年次からの配属でしたが,特例として学部3年次の8月から配属しました.学科によっては,絶対に早期配属はダメ!と言われるかもしれません.

しかし,一つだけ抜け道があります.志望する研究室に,アルバイトとして雇ってもらうことです.アルバイトとして雇う権限は事務ではなくて教員にあります.したがって,教授がOKといえばアルバイトとして研究室で働くことができます.

私はこのようにして半年間雇ってもらいながら研究を遂行しました.

その2.時間を研究に捧げる

3年生というのは,学生実験や研修などで忙しい時期です.自分の研究なんてやる時間ないと思いますが,やるしかありませんでした(悲しい).

私はいつも15時ごろまでは授業や研究・学生実験・研修を行い,15時から夜中の3時ごろまで毎日研究を行っていました.それくらいしないと3年後期から大学院出願までに研究成果を出すのは難しいと思います.

こんな生活が嫌だ!という人は,1年生や2年生の時期から,早めに研究を始めておくことをお勧めします.(それが出来たら自分もそうしていました...2年生の頃の自分は事務に「早期配属はダメです」と言われてすぐに諦めてしまうポンコツだったのです...)

その3.たくさん発表する機会をもらう

恐ろしいことに,自分が行った研究が論文化するかどうかは不明です.通常論文として世に出るまでには,結果が出てから相当な時間がかかります.半年以上はかかります.挙句の果てにrejectをくらえば更に半年かかるかもしれません.

しかし,学会にはすぐ出ることができます!学会に積極的に参加し,一つでも多くの賞を狙いました.学会の賞は,開催大学の学生が受賞したり,審査員の贔屓があったりと非常に不公平かつ残酷です.明らかに私よりも発表も内容も酷い学生が賞を取ったりします.非常に悔しい経験をしました.なので,できるだけフェアに判断してくれる複数の学会に参加すると良いと思います.

その4.高IFジャーナルに何度も提出しない

大学院の出願が迫っている段階の話です.もしあなたが未だ大学3年生以下なら,できるだけ高IFジャーナルへの投稿を狙うべきだと思います.

私は分野1位と2位のジャーナルに提出しました.両方ともrejectでしたが2位のジャーナルからは「この論文誌ならすぐに載せられるよ」と別の同系列の論文誌を紹介してもらえました.教授が,私の出願時期が迫っていることを考慮してくれて,その論文誌に投稿することにしました.(しかしその後も何度もrevisionをくらい結局2か月くらいかかった.)結果的にはその論文誌の表紙に採択いただきました.

学部生の米国大学院受験の段階では, first authorとして論文を出していること自体が評価されます.高IFを狙いすぎて出願に間に合わなかった,,,というのは少し悲しいです.出願前に論文が投稿されるように頑張りました.

以上,学部生が研究成果を出すためにはどうしたら良いのか,についてまとめました.


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