米国大学院進学向けの奨学金取得のコツ


わたしは船井・伊藤国際・竹中・吉田・経団連産業リーダーの5つの財団から奨学金の合格内定をもらうことができました.以下に自分が意識したことを列挙します.

コツ1.論理的に・わかりやすく・魅力的に・正確に・具体的に

私の研究がなぜ重要であり,なぜそれを私が行う必要があるのか.それを行う上でなぜ米国大学院への進学が必要になるのか.それが将来社会にどのように還元されるのか,これらを具体的にわかりやすく書きました.「この学生の奨学金を給付すると,このような社会が実現されるかもしれない…」と審査員が具体的に想像できると良いと思います.

小野さんの記事(僕のStatement of Purpose論)に申請書のコツが載っています.私はこれを参考に書きました.

コツ2.実際に留学している先輩や研究室の助教に添削してもらう

実際にアメリカに博士課程プログラムで留学している先輩方は,同じ道を歩んできました.自分が満足できる志望理由書を書きあげた後に,積極的に添削していただきました.

また研究室の助教にも添削していただきました.普段から研究プロポーザルを書いており,文章を書くことが得意だからです.またかっこいい表現や言い回しを知っていました.非常に参考になります.

一方で,大学の全く他分野の友人からの添削も重要だと思います.医学科の友人に私の初稿を見せると「さっぱりわからなかった」と言われました.その後,小学生でもわかるように書き直しましたが,それでも「半分くらいしかわからなかった」と言われました.その後わかってもらえるまで何度も書き直しました.

奨学金の審査員は約200人の申請書を読みます.ですので,わかりやすさは一番大事だと思います.一回読んでさっぱり理解できない申請書は良くないと思います.

コツ3.面接はプレゼンだ!

多くの奨学金では面接選考があります.どの奨学金の面接でも,必ずと言って良いほど聞かれる質問がありました.面接で聞かれたことは言わないように伝えられているため,ここに書くことはできませんが,しっかりと準備をしていれば困ることはないと思います.

想定される質問に対して,わかりやすく論理的に魅力的に答えられるように何度も練習しました.想定可能な質問に対して,原稿を完璧に暗記しスラスラとわかりやすく論理的に大きな声で質問に答えられる人と,詰まりながら説明する人とでは,前者の方が魅力的だと思います.

もちろん「面接は練習せずに臨む」という人もいます.人それぞれだと思います.ただ,想定できる質問に対して答えを用意しておくことは当たり前であり,想定可能な質問にすら答えに詰まるようでは準備不足ととらえられても仕方ない,と思ってしまいます.

したがって,想定可能な質問は全てすらすらと自信をもってわかりやすく説明できるように何度も練習しました.

コツ4.結局,研究実績がすべて?

コツ1~3を書きましたが,結局私には研究実績(海外の学術論文誌にフルペーパー投稿.国際学会で優秀発表賞を受賞)がありました.申請書の内容や面接での応答はもちろん大事ですが,それ以上に私の場合は研究実績が重要だったのかもしれません.研究実績の割合というのはもちろん財団によって異なります.私の感覚ですが,(というより過去に合格した人を分析すると)伊藤国際奨学金は実績よりも熱意を重視しているように思います.一方で船井は,申請書や面接よりも,推薦状や研究成果を重視しているように思います.竹中は研究の魅力度や人柄,熱意を重視しています.吉田は,厳しい質問に対してどれくらいくらいつけるのか,を見ていると思いました.(これらは全て私が面接を通して感じたことであり,明確な根拠はありません.)

学部生が研究成果を出すためにはどうしたら良いのかをこちらにまとめました.

以上,私が奨学金取得で重要だと思ったことをまとめました.


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