米国大学院受験における最重要事項


米国大学院受験(理系)における重要事項を,重要度順に説明します(主観).

奨学金

【奨学金の合格】これが,米国大学院合格において最重要だと思います.以下にその根拠を示します.

(根拠1)UCLAの志望指導教官に奨学財団へ合格したことを伝えると,出願が済んでいない段階で「合格内定だ!」と伝えられた.

(根拠2)MITやUCSDの教授からも,出願前の段階で,合格内定を示唆するような内容のメールをいただいた.UCSDの教授からは「他の大学からより良い条件(給料など)を提案されたら教えてね.私たちも,より良い提案をできるように頑張るから」と伝えられた.

出願前の段階というのは,出願先の教授は未だSoPや推薦状を読んでいない状態です.この状態で合格を断言できるということは,どれだけ奨学金が重要であるのかがわかると思います.

以下に代表的な奨学財団を列挙します.

・船井情報科学振興財団(授業料全額+保険料全額+生活費$2500などを2年間)

・竹中育英会(授業料250万円+生活費200万円を5年間:総額2250万円!!!)

・伊藤国際奨学金(授業料300万円+生活費$2000などを2年間)

・吉田育英会(生活費240万円を2年間,授業料は2年間で合わせて250万円)

・中島記念財団

・村田海外留学奨学金

・平和中島奨学金

・経団連産業リーダー奨学金

私はこのうち,船井・伊藤国際・竹中・吉田・経団連・村田・中島記念に出願しました.このうち船井・伊藤国際・竹中・吉田・経団連から合格内定をいただきました.

村田は書類を通過後,語学試験で落ちました.中島記念は募集分野と異なるため書類で落ちました.(中島記念は情報科学・生命科学・経営科学のみの募集です.私は材料化学でした.1%でも受かる可能性あるかなと思って出しましたが,やっぱり駄目でした.同じことを考えている人は時間がもったいないので出すことをお勧めしません.)

それぞれの奨学金のコツは別にまとめました.

研究経験と研究成果(つまり推薦状)

推薦状がいかに重要であるか・どのように効果的な推薦状を書いてもらうかについて,船井の審査員である加藤先生が記事(効果的な推薦状を書いてもらうために)にしてくれています.

推薦状を充実させるために,研究経験と研究成果が必要になります.私の場合は以下の3通でした.

1通目:東北大学の指導教授(3年次に所属した研究室の教授),有機電池の性能向上に関する研究

2通目:東北大学の指導教授(4年次に所属した研究室の教授),リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池の性能向上に関する研究

3通目:UCLAの指導教授(留学中に所属した研究室の教授),3Dプリンタを用いたマイクロ電池の性能向上に関する研究

加藤先生の記事にあるように,一般的には効果的な推薦状は3通のうち1通であり,それで十分であるようです.しかし私の場合は3通とも別の研究能力を評価してもらえました.これが強みだったのかもしれません.

また,私は学術論文誌にフルペーパーを投稿することができ,国際学会でExcellent Oral Presentation Awardを受賞できました.これが奨学金取得に役立ったように思います.さらにこれら成果を推薦状で評価してもらえたことも強みだったと思います.(なんだかんだ客観的な研究実績が最も説得力があるように思います.)

奨学金や強力な推薦状の獲得のためには,研究を沢山するしかありません.したがって,米国大学院進学には研究を頑張ることが一番大事とも考えられます.

志望大学院の教員とのコネ

私にとってはこれが一番の強みだったかもしれません.学会などで知り合っておくと良いと思います.能力を認めてもらえて,相手の方から来てほしいと思われるようになれば,出願の時に色々と助けてもらえます.

TOEFLとGREのスコア

最低限要求されるスコアで十分です.まじで必要ない.どれだけ必要がないかを示すメールがこちら.これは私は志望指導教員に「TOEFLの最低スコアを満たしていません」と連絡した時に来た返信です.

No need to worry about the TOEFL. First, you are so close we could get this approved. Second, we won’t even need to since one only needs to pass the TOEFL in order to be a teaching assistant for undergraduates. Since you are coming with a fellowship this requirement doesn’t apply.

つまり,TOEFLの要求スコアはTAをやる場合に必要になるだけであり,私は自分でFundを持っているため当てはまらないそうです.私はTOEFLを6回設けましたが(計15万円以上),必要すらなかったそうです.

GREも同様です.私の学科はGRE subject (chemistry)の受験が必須でしたが,必要ないと伝えられました.以下がそのメールです.

Our graduate office just confirmed with the Graduate Dean’s office that you do not need the GRE subject test for admission to our Ph.D. program.

GREは受けること自体が重要でした.(とはいえ,quantitativeは満点を取りました.Verbalはゴミでしたが.)

SoP

日本の奨学金申請の段階で,かなり高クオリティなSoPが出来上がっていると思います.それを英訳するだけでした.

以上,米国大学院受験における重要事項を重要度順に説明しました.研究を積極的に頑張り,学会や論文を通して発表する機会を多く得ることが大事だと思います.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。