米国大学院受験をする場合,基本的には東京や大阪の都会の大学が有利です.都会にいればTOEFLやGREはたくさん受けられるし,良い塾もたくさんあります.地方だと,TOEFLやGREの開催地まで移動しなければいけません.GREは東京開催が多いため,私は1回の受験に受験料(約2万円)と交通費(約2万円)を払う必要がありました.また,TOEFLを受けるために仙台から大阪まで行ったこともあります(約6万円...).
また,米国大学院進学説明会なども都内の大学で多く開催されます.東京大学では約300人が説明会に集まったそうです.東北大学は30人程度でした.説明会を通して,一緒に大学院進学を目指す人たちとコミュニティを形成することも,大事な情報を共有したり励ましあったりするために大切だと思います.(私はボッチ受験でしたが.)他にも,東大生であれば,過去に米国院に進学した先輩が多くいるため,添削なども頼みやすいと思います.
基本的に不利な地方大学院受験ですが,いくつか利点があるように思います.最大限に活用しましょう.
利点その1.学内選考がある奨学金に合格しやすい
海外大学院向けの奨学金の中には,大学を経由して出願するものがいくつかあります.そして,大学は基本的に2人程度しか推薦することができないため,大学は学内選考を行う必要があります.
したがって,超一流大学では熾烈な学内選考を通る必要があります.東京大学では40人くらい応募するらしいですが,そのうち2人くらいしか面接に進めないようです.
一方東北大学では,毎年2枠の応募枠に対して1人程度しか応募しません.したがって,必然的に面接に進むことができます.面接に進むことが出来たら,後は倍率が2倍以下の面接で上手くやるだけです!
以下が,学内選考がある奨学金です.
・竹中育英会
・吉田育英会
特に竹中育英会は,年間450万円を5年間(合計2250万円)支給しれくれます.これは,場合によっては船井奨学金よりも大きな額であり,大学院受験に非常に役立ちます.(実際に,ほとんどの米国院の教授が「船井ではなく竹中を選んでほしい」と私に伝えてきました.)
竹中に合格したら米国院の合格は間違いない,と断言できるくらい強力な奨学金です.これに低倍率で受験できることが地方国立大の最大の利点だと思います.
利点その2.目立つ
これは大した利点ではないのですが,「地方国立大学」っていうだけで目立つことはできます.
奨学金の選考では,審査員の先生方は東大や京大の人の申請書ばっかり読んでます.恐らく「また東大か~,また京大か~」って感じだと思います.そこで,東北大学の出願者がいるだけで,「おっ!地方か.よく頑張ってるな.」となると想像しています.(知らんけど.)
そして,そういう異質な出願者に対して審査員が求めていることは何でしょうか?
東大生や京大生の難しい文章をずーーーーっと読んでいる中で,審査員が異質な地方大学生に求めるのは「簡単で分かりやすい魅力的な申請書」だと思います.それを直球ど真ん中に投げました.それだけで印象に残ると思います.
面接まで行ったら,東大や京大とは違う良さを持っているんだぞ!と十分にアピールできれば合格です!頑張ってください!